ChatGPTに聞いた!製品開発で想定を超えてしまう工程トップ5

開発者の皆さんは設計開発の現場で、開発見積もり時間に対して実際の工数が超過してしまい、想定納期に間に合わずにリリース時期を延期してしまった、などという経験が少なからずあると思います。当然、開発遅延や工数超過の原因は様々ですが、今回はこうした要因になり得る開発工程のトップ5が何かをChatGPTに聞いてみましたのでシェアします。
1 要件定義・仕様確定
- 理由:仕様や要件が明確でない、曖昧なまま進めてしまうため、後から修正や追加調整が頻繁に発生し、時間がかかる。
- 典型的な例:クライアントや関係部署との認識のズレ、要望の不明確さ。
仕様が曖昧だったり、開発途中で上層部や営業の意向で仕様変更があった等といったことは、開発現場では割と良くあるのではないでしょうか?しかしながら、こういった要求に対しては工程インパクトが大きいので慎重な判断が必要だということを改めて思いました。まぁ、開発担当レベルで上層部の意向にはなかなか逆らえないですが、仕様変更をすることの工程へのインパクトや、開発遅延のリスクなどを上に理解させることは開発者の責務だと思います。
2 初期設計・概念設計
- 理由:基本的な設計や技術選定に時間が予想以上にかかる場合。適切な設計思想や技術選定に時間を要し、その後の詳細設計が遅延しやすい。
- 典型的な例:適用技術やアーキテクチャの検討に時間がかかる。
3 問題・不具合の原因究明と修正
- 理由:試作や検証段階で予想外の問題や不具合が発見され、その原因特定や修正に多くの時間を要する。
- 典型的な例:回路の不具合、ソフトウェアのバグ、材料不良。
2と3に時間が掛かるのはある意味当然で、製品規模に見合う見積もりを作成するにはそれなりの経験が必要ですね。特に、初めて採用する技術や難易度の高いチャレンジングな仕様だったりすると、開発工数を正確に見積もることは大変困難です。開発者はプロジェクトを成功させたいという思考から、この辺りを楽観視する傾向があり、より慎重にリスクも含めて工数を検討する必要があります。
4 製品の検証・評価
- 理由:想定外の負荷や条件下でのテストによって不具合や性能不足が判明し、再設計・再テストが必要になる。
- 典型的な例:環境試験や耐久試験で問題が見つかる。
皆さんも失敗談の一つや二つあるのではないでしょうか?
私も直近の開発で痛い目に合っており、前回の技術コラムで掲載した熱問題なんかは、この工程での開発遅延や工数超過要因のトップ3に入る悩ましい問題ではないでしょうか?その他では、EMC問題も頭が痛い一つですね。このことについては次回以降の技術コラムでまた話します。
5 製造・量産準備
- 理由:試作段階や量産準備時に設計変更や工程調整、量産部品確保のための調整に時間がかかる。
- 典型的な例:生産ライン調整、部品調達遅延、不良品対応。
まとめ
開発工程において時間を多く要しがちな場面は、主に次の5つ。
- 要件定義・仕様確定
- 初期設計・技術選定
- 問題・不具合の原因究明と修正
- 製品の検証・評価
- 製造・量産準備
これらは、事前の見積もりが甘くなることや、予想外の事態が発生しやすい工程です。
効率的な開発には、これらの段階で十分な時間とリソースを確保することが重要です。
以上がChatGPTの回答です。
それにしても、結局、殆どの工程に工数超過要因があり、製品開発は普通は遅れますよって言われたような気がしました。それをChatGPTに問いかけてみると、
・結論:あなたの解釈は正しいです。
と回答がありました。
執筆者:T.M